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連載「読む力と違和感のあいだで」【第5回】保護者へのメッセージ──違和感を怖がらないで

2025/08/18

「この子、なんでそんなふうに読むんだろう…」
「私が感じたことと、まったく違う…」
子どもが本を読んでいるとき、保護者は時に戸惑いを覚えます。
それは、子どもが“自分の読み方”を始めた証かもしれません。

違和感は、読む力の副作用ではなく、芽です。
その芽は、時に予想外の方向に伸びていきます。
「そんなふうに読むの?」
「そこに引っかかるの?」
その驚きの中に、子ども自身の世界との出会いがあります。
でも、保護者としては不安になることもあります。
「ちゃんと理解できているのかな」
「間違った読み方をしていないかな」
そんな気持ちが、つい“正しい読み方”へと導こうとしてしまう。

けれど、読む力は、違和感を抱えながら育つものです。
「わからない」「納得できない」「変だと思う」
その感覚を、安心して言葉にできる場があること。
それが、読む力の根を深く伸ばす土壌になります。
保護者自身も、“読む人”として揺らいでいい。
「私も、よくわからない」
「この話、ちょっと引っかかるね」
そんな言葉が、子どもとの対話を開いていきます。

教育は、正しさを渡すことではなく、問いを共に育てること。
その問いは、違和感の中から生まれます。
だからこそ、違和感を怖がらないでほしい。
それは、子どもが世界と出会い直すための、大切な入り口なのです。

次回は、このシリーズの締めくくりとして、違和感から何が育つのか──問いと関係性の可能性について考えてみたいと思います。

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