小山国語教室HPトップ

ブログ

HOME > ブログ > 連載「読む力と違和感のあいだで」【第1回】その“違和感”は、読む力の芽かもしれない

連載「読む力と違和感のあいだで」【第1回】その“違和感”は、読む力の芽かもしれない

2025/08/14

ある日、絵本を読んでいた子どもが、ふとページの途中で手を止めました。
「なんで、ここで急に怒るの?」
その問いは、物語の流れを遮るように、静かに空気を変えました。
大人から見れば、ただの展開かもしれません。
でも、子どもはそこに“違和感”を感じたのです。
その違和感は、物語の中にある“意味”に触れようとする、最初の揺らぎでした。

私たちは、違和感を「わからなさ」や「拒否」として捉えがちです。
けれど、違和感は問いの始まりでもあります。
「なぜ?」と立ち止まること。
「ほんとうにそうなの?」と揺れること。
それは、読む力の芽が動き出す瞬間です。
読む力とは、ただ文字を追うことではありません。
意味と出会い、意味に立ち止まり、意味に問いかける力。
そして、その問いを自分の中で育てていく力です。

子どもが感じる違和感に、私たちはどう向き合えばいいのでしょうか。
「そんなこと気にしなくていいよ」と流すのか。
「面白いね、どうしてそう思ったの?」と受け止めるのか。
その選択が、読む力の育ち方を左右するのかもしれません。

この連載では、「読む力」と「違和感」のあいだにあるものを、少しずつ探っていきます。
子どもたちの問いに、私たち自身がどう応答できるか。
その手がかりを、言葉にしてみたいと思います。

■□□■■□□■□□■□□■

[お知らせ]
新規レッスンを開講しました!
「小山国語教室・黙って読める力を育てるレッスン~音読から黙読へ/読む力が育つ5つのステップ~」
教材も当教室の完全オリジナル。本格的な「読み方」指導を行います。
小学2年生~小学4年生が対象です。この時期こそ、「読み方」を身につける好機!
全10回レッスンで、代表がお子様・保護者様を完全フォローいたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
↓↓↓
https://www.oyamakokugo.jp/lecture_trial/detail.php?id=55

お問い合わせ

授業、面談中はそれに集中していますので、お電話の対応は控えさせていただきます。
なるべくメールよりお問い合わせをお願いいたします。